2021年 AT&Tペブルビーチプロアマ

2週連続V逸のスピース「問題はメカニック」

2021/02/15 11:26
ジョーダン・スピースは3位に終わった(Steph Chambers/Getty Images)

◇米国男子◇AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ 最終日(14日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7051yd(パー72)

2週連続の最終日最終組で優勝を逃したネガティブな感情か、それとも2018年以来の2週連続トップ5入りのポジティブな感情か。3位で終えたジョーダン・スピースは「両方の見方ができる。54ホールまでトーナメントをリードできたのは素晴らしいこと。でも同時に自分がベストではないことも分かっていて、勝ちに行く上で難しい部分もあった」と言った。

後続に2打差の単独首位スタートも、「最初の6ホールが良くなかった」と滑り出しを悔やんだ。2番(パー5)のバーディの後に3番、5番(パー3)とボギーが重なった。

パープレーで折り返し、後半10番は356ydと短いパー4。それまで不安定だったティショットでグリーン近くまで運び、難なくバーディを奪ってもエンジンが掛からない。上がり2連続バーディも届かず、1組前を回るダニエル・バーガーにタイトルをさらわれた。

「14歳とか15歳くらいから一緒にプレーしてきた幼なじみ」という同学年のバーガーとは、2017年「トラベラーズ選手権」でプレーオフを戦い、劇的なチップインで勝利したこともある。近年はバーガーがスピースと同じキャメロン・マコーミック氏の指導を仰ぎ、より関係性は近くなった。

前日は同組を回って最終18番(パー5)でダブルボギーとした姿も見ていただけに、「きのう『7』をたたいたホールで、悪夢を乗り越えての『3』(イーグル)だからね。信じられない優勝だ」と勝者を称えた。

いま戦っているのはメンタルか、フィジカルか。最後の問いかけに首を振った。「メンタルじゃない。ずっと自信は持ち続けているし、前を向いている。(テーマは変わらず)メカニック(技術)だ。プレッシャーのかかる中でいいスイングもしたし、あまり良くないスイングもした。来週は大好きなリビエラでのプレー。今週よりもいいスイングを増やして、いいショットを打っていきたい」とプライドもにじませた。

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