「苦しかった」小平智はカットライン上で3試合ぶり突破
2021/02/06 11:40
◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 2日目(5日)◇TPCスコッツデール (アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
3試合ぶりの予選通過を決めた小平智は「頑張ったというよりは、苦しかったですね」と本音を漏らした。
カットライン上の通算3アンダー55位。過去2試合は初日アンダーパーから2日目のオーバーパーではじき出されていた中、この日も前半15番でボギーが先行した。
2打目が奥にこぼれ「100%、(3打目が)寄らないようなところに行ってしまった。完全にマネジメントミス」。パー5でスコアを落とし、折り返した後の1番でもグリーン右手前から寄せきれずにボギー。「バーディがなかなか来てくれなくて、気持ちが切れそうになった」と重苦しい展開を振り返る。
それでも「ティショット、セカンド、全部完璧だった」と胸を張った2番。タフなパー4でこの日初めてのバーディを奪取すると、続く3番(パー5)のティショットはアゲンストの風に負けず、309ydを計測した。「2オンさせたかったので、ちょっと振った」。力強い一打を生かし、段を下る長いイーグルパットもしっかりと距離感を合わせて連続バーディとした。
1Wショットには、前日も口にしていた手応えを裏切らない充実感がにじむ。「終盤になってすごく良くなってきて、そこで粘れたのはティショットのおかげ」とうなずく。
さらなる浮上のポイントは「思ったところには打てているけど、なかなか読めていないというか、ひと筋違うというのも多かった」と課題を挙げたグリーン上にある。
米本土では2021年になって初めて迎える決勝ラウンド。「あとは伸ばすだけ。ガンガン伸ばしていきたい。5個くらいはいきたいですね」と小平らしく上だけを見て戦う。