2020年 マスターズ

黒人で初めて「マスターズ」出場のリー・エルダーが来年大会の名誉スターターに

2020/11/10 18:34
黒人として初めてマスターズに出場したリー・エルダー(写真は2017年 by Stan Badz/PGA TOUR)

海外メジャー「マスターズ」の主催者は9日、黒人選手として初めて同大会に出場した86歳のリー・エルダーを2021年4月開催の第85回大会の名誉スターターとして迎え入れることを発表した。大会初日の4月8日に行われる開会式にゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)とジャック・ニクラスとともに出席する。

エルダーは長年続いた人種の壁を打ち破り、1975年にマスターズ初出場。その後、77年から81年まで5年連続で出場し、最高位は79年の17位。エルダーは「マスターズに招待され、ティグラウンドに立つ機会を得るのは私の夢だった。それを叶えたのは人生最大のハイライトの一つ」と振り返った。

「私が初めてマスターズに出場したことで、他の人たちにもいい影響を与え続けていることを知ることができて、とても誇りに思う。来年、ジャックとゲーリーと一緒にもう一度招待されるのは大変貴重な財産となる」

また、歴史的に黒人が多いとされるジョージア州オーガスタにあるペイン大学にエルダーの名を冠した奨学金を設ける。毎年、ゴルフチームで活躍する学生の男女それぞれ1人を金銭的にサポートする。

「教育を通じて、若い世代の夢の実現を支援できることは自分にとっても大切なこと。大変光栄に思います」と話した。

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