ウッズ&ミケルソン 注目は「マスターズ」前週の所在地
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 最終日(25日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)
「プレーは残念だったけれど、楽しかったよ」。日曜日はフィル・ミケルソンの言葉に集約された一日になった。タイガー・ウッズとのレジェンド2人の同組ラウンド(アダム・ロングを含む3サム)はスコアにおいて沈黙気味だった。
大会連覇とツアー最多の83勝目がかかったウッズは、4日間を通じて問題は明確だった。自身の基金によるツアー外競技で勝利を重ねてきたコース。「ここではとにかくパー5でアドバンテージを取らないといけない。すべて2オンが可能だが、僕は今週そうはいかなかった。ドライバーもアイアンも良いショットが続かなかった」とため息をついた。18ホールで5つあるパー5での4日間トータルは4アンダーと低迷した。
「今週、唯一ポジティブになれるのがパッティング。いい転がりをしていた。パーパットやボギーパットばかりになってしまったが」とグリーン上での出来には納得。視線は再び連覇を目指すことになる11月の「マスターズ」にあるが、注目されるのがスケジュールだ。オーガスタに向けた実戦機会として前週「ヒューストンオープン」に出場するか否か。これまでプロとして20回出場したマスターズに、連戦で乗り込んだことはない。「すぐに決めないといけない」と思案している。
「(ミケルソンとは)チャンピオンズツアーについて話したよ。僕にはまだ5年以上先のことだけどね。(マスターズへの)準備についても触れた」とウッズ。秋開催でコース全体が例年の4月よりも軟らかく、気温も低く、体感距離が長くなることが予想されている。「ザック・ジョンソンが優勝したとき(2007年)のようにパー5で2オンしないようになるのか…。気温がどうなるかも誰も分からないからね」
一方のミケルソンも、マスターズ前週の所在地が定まっていない。オーガスタに適したコースとして、「ヒューストンオープン」とシニアツアーの「チャールズ・シュワブ・カップ選手権」のどちらに出場するか迷っている。「帰ってエイミー(夫人)と話すよ」
いずれにしても、2人はオーガスタでは再開する。コロナ禍で「一生に一度のユニークな週になるだろう。二度とはないだろうし、あってほしくない」とミケルソンは話してコースを去った。