2020年 ZOZOチャンピオンシップ

クラブのシャフトが真っ二つ 怒って折ったマキロイの弁

2020/10/24 17:01
やんちゃなマキロイ(John McCoy/Getty Images)

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 2日目(23日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

大会初日、最終18番の残り140ydの3打目はグリーン右手前のラフに落ちた。表情を凍らせたロリー・マキロイ(北アイルランド)は握ったウェッジを足元に押し付けると、グニャリと曲がったシャフトを両手で真っ二つに。胸筋を張り、怒りをあらわにして歩き出した。

「右へのショットミスがとにかく多くて。20yd左に飛んでいたら、あのクラブは折らずに今もバッグに入っていたはず。でも仮に6フィート(約1.8m)についていたとしても、右だったらクラブを壊していた」。7バーディを奪いながら、4ボギー2ダブルボギーをたたいて「73」。1オーバー64位タイの出遅れは、思い通りにいかないショットが原因だったという。

一夜明けたこの日は8バーディで、ボギーを3つに抑えて「67」で回り、4アンダー57位タイに順位を上げた。「最初の2日で15バーディ。いつもならリーダーボードの上位にいるはずなんだけど。ミスが多すぎるよ。先週(ザ・CJカップ)もウィングドフット(9月の全米オープン)も同じ」とナイスショットを随所で打っても、出入りが激しく、波に乗り切れないプレーが続いている。

元世界ランキング1位の人気者の行為は話題になり、トップに立つジャスティン・トーマスはこの日、報道陣から試合中にクラブを折った経験があるかと問われ、前月の「全米オープンの日曜日に」と答えた。「スコア提出所で、ひざで(ウェッジを)折った。イライラが晴れた? そうだね、100%。ホントはグリーンでやりたかったけど、思いとどまった」。たまったフラストレーションを吐き出す“カタルシス”のような術として「クラブを壊すことで誰もがスッキリするとは思う」とフォローした。

そして、当のマキロイ。「そういうところもちょっとあるかも。まあ、(今回が)初めて折ったクラブではないし…、そうなる最後のクラブでもないだろう」

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