2020年 ZOZOチャンピオンシップ

ジョーダン・スピース 親子タッグの悲しいワケ

2020/10/23 16:01
スピースはまずまずのポジションでスタートした(Harry How/Getty Images)

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 初日(22日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

ジョーダン・スピースのキャディは今週、父のショーンさんが務めている。「楽しかったし…面白かったね」。親子ならではの空気感に笑みを浮かべつつ、2アンダー39位タイでのスタートには神妙な表情も浮かべた。

「今週は父と特別な時間を過ごす。オーガスタに向け自分のための準備、マイキーが戻ってくるための準備をする」。「マイキー」とはエースキャディ、マイケル・グレラーのこと。かつてスピースの懇願をのむ形で数学教師を辞め、ツアー参戦前からコンビを組み、メジャー3勝を支えた参謀だ。

そんな相棒の母が前週に他界した。「訃報を聞いたとき、僕らは一緒にいた。あんな彼を見たことがなかった」。前年2月、グレラーの父が亡くなったときも「WGCメキシコ選手権」でスピースはショーンさんをキャディに起用した。

「1年半のあいだに両親を失ったんだ。僕には(悲しみを)想像することしかできないけど、僕らはいつも一緒に過ごしてきた。彼は(今週)戻ってきたがったけど、僕は『いつでも好きなときに戻ってくればいい』と伝えたんだ」

11月の「マスターズ」は再び一緒に出るつもり。「彼には必要なだけ、時間をとって欲しい」。苦楽をともにした相棒とともにオーガスタへ。まずは今大会で上位を目指す。

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