2020年 全米オープン

英会話にも臆せず 金谷拓実はガマンの2オーバー

2020/09/18 10:45
金谷拓実は2オーバーで発進した(Robert Beck/USGA)

◇メジャー第1戦◇全米オープン 初日(17日)◇ウィングドフットGC(ニューヨーク州)◇7477yd(パー70)

最後のホールを無難に切り抜けていれば、同組でプレーした今平周吾も含めた4人の日本勢では堂々の最上位にいた。アマチュアの金谷拓実(東北福祉大4年)は2バーディ、2ボギーのイーブンパーで迎えた9番(パー5)で、両サイドの深いラフを渡り歩いてダブルボギー。締めくくりを悔やみながら、2オーバー暫定57位タイで第1ラウンドを終えた。

昨年の「マスターズ」、「全英オープン」に続く、日本男子では初となるアマでのメジャー3大会出場。22歳はゴルフ界最高のガマン大会、「今まで回った中で一番難しい」というコースで持ち味を見せた。

「ティショットのミスが多かった」とフェアウェイキープに成功したのはわずか4ホールでも、スコアを落としたホールは3つだけ。前半16番以降は9ホール続けて、パーを並べた。5番はショートサイドのバンカーからピンに絡め、6番も寄せワン。続く7番(パー3)で7mのフックラインを読み切ってバーディを決めた。

渡米前にアマチュア世界一の称号、マーク・マコーマックメダルを日本人史上初めて獲得して会場に乗り込んだ。海外では現地のキャディからコース知識を学ぶのが金谷流。開幕前は松山英樹とも練習ラウンドを行った。「松山選手はUSオープンに何回も出ている。難しさやアドバイスをいただいた」。ホールアウト後のインタビューでは、日本語での返答を求められる中、勘違いしながらも臆することなく冒頭を英会話でチャレンジした。

「あした良いプレーをして予選を通過して、最終的にベストアマを取れるように頑張ります」。出場の13人のトップアマのうち、リーダーボードで上にいるのは今のところ4人だ。

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