2020年 ツアー選手権

「ストレスがたまらない」松山英樹は新1Wでティショット安定

2020/09/07 08:44
この日はスリクソン「ZX7」を投入した(Kevin C. Cox/Getty Images)

◇米国男子◇ツアー選手権 3日目(6日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)

松山英樹が懸案だったティショットに手応えをにじませた。「ドライバーショットが、きょうは安定していた。そういう意味ではストレスがたまらない、セカンドショット以降に集中できるようなラウンドだった」とうなずいた。

前日は1Wのシャフトを変更、この日はヘッドをチェンジした。スリクソンの新1Wからソール部分に2つウェートがついている「ZX7」を投入。5番で7mを沈めるバーディを先行させた後、迎えた8番がこの日1Wショットが大きく乱れた唯一の場面だった。

その8番は左の池に打ち込みながら、グリーンサイドのバンカーから1パットのボギーと傷口を広げずに乗り切ってパープレーで折り返すと、後半に反撃を開始。11番は4.5mのバーディパットを流し込み、12番はウェッジショットをピンそば1.2mに絡めて連続バーディを奪った。

14番では13mのバーディパットがカップのふちを右から1周して外れて思わず苦笑い。それでも15番(パー3)はカップの手前で右に切れるラインを読み切って7.5mを沈め、この日4つ目のバーディを奪った。

4バーディ、1ボギーの「67」を下支えしたフェアウェイキープ率は、この日のフィールド5番目となる71.43%を記録。「きょうのようなティショットが打てれば、リズム良くゴルフができる」と話す通り、徐々に感覚をつかんで通算7アンダー12位と順位を上げた。

グリーン上も最終18番(パー5)で1.8mのパーパットをねじ込むなど、過去2日間はマイナスだったストロークゲインドパッティング(パットのスコア貢献度)が「+1.308」を記録。「いいところと悪いところが、まだ結構はっきりしていて、良くないところもたくさんある。いいところも少しずつ出てきている」。いつも通り慎重な口ぶりながら、エースパター再投入など試行錯誤を止めずに前へ進んでいる。

シーズンの最終ラウンドが、9月17日開幕の「全米オープン」(ニューヨーク州ウイングドフットGC)に向けて最後の18ホールになる異例のシーズン。「いいきっかけが見つかれば」と、さらに集中力を研ぎ澄ませて臨む。

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