2020年 BMW選手権

ウッズのシーズン終了 4日間アンダーパーなしは10年ぶり

2020/08/31 09:38
タイガー・ウッズは今季終了(Stacy Revere/Getty Images)

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 最終日(30日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇7366yd(パー70)

タイガー・ウッズのシーズンが終了した。フェデックスカップランキング57位から逆転での最終戦進出にはトップ5フィニッシュが必要だったが、3バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「71」で通算11オーバー51位。大会4日間で一度もアンダーパーを出せなかったのは、2010年「WGCブリヂストンインビテーショナル」以来10年ぶりだった。

「フェアウェイは狭く、ラフは長い。(全体の)スコアを見てくれ。ノンメジャーでこんなスコアを見るのは久しぶりだ。全米オープンに向けていい準備になったよ。来週もプレーしたかったが、休みをもらったということだね」。すでに9月17日開幕の「全米オープン」(ニューヨーク州ウィングドフットGC)前週はプレーしないことを表明しており、これがメジャー前最後のラウンドとなった。

昨年8月に左ひざを手術。10月に日本開催の「ZOZOチャンピオンシップ」でサム・スニードに並ぶ82勝目をマークして始まったシーズンは、新型コロナウイルス感染拡大による中断と大幅なスケジュール変更もあった。再開後も無観客での試合が続いている。「ゴルフに関わる全ての人にとって、非常に難しいシーズンだった。誰にとっても忘れがたいが、確実に前進しているし、これが僕たちの新しい現実だ」と振り返った。

ツアー再開後に出場した4試合は40位、37位、58位、そして今週と上位に顔を出すことはできなかった。コンディションを問われると、正直に言った。「毎日痛むよ。背中はいつも痛むし、硬くなっている感じがする。それは(手術でプレーできるようになった)代償でもある」。様変わりしたトーナメントの風景、ままならない肉体と向き合いながら、百戦錬磨のレジェンドにとっても未知となる9月と11月のメジャーに備える。

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