2020年 BMW選手権

マークせずにボールを…ラームが痛恨ミスもベストスコア「66」

2020/08/30 12:34
痛恨罰打も「66」をマークしたジョン・ラーム(Andy Lyons/Getty Images)

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 3日目(29日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇7366yd(パー70)

屈強な25歳も、さすがに血の気が引いた。5番のセカンドショットをピン手前13mに乗せたジョン・ラーム(スペイン)は、グリーンに到着するなり流れるような動きでボールを拾い上げた。しかし、すぐに“異変”に気付く。マーカーとして愛用している母校アリゾナ州立大のポーカーチップはポケットに入ったままだ。事態をのみ込み、1罰打を受けた。

「『いいラウンドだった』『いい日だった』『素晴らしいプレーだった』じゃダメだよね?勘弁してくれよ」。時折キャップで顔を隠して恥ずかしがるようなしぐさで笑わせつつ、「知らない人のために言っておくと…」と律儀に状況を振り返った。

「他のことを考えていて、なぜだかもうマークをしたと思い込んでボールを拾ってしまった。説明のしようがない。ゴルフではよくあることだけど、それが自分のプロのキャリアの中で起きるとは思ってもみなかった」

3番、4番と連続バーディの直後だったが、“ボギー”はこの5番だけ。「きょう最も重要な一打は、5番の6フィートのボギーパットだったと思う。あれを決めて、簡単ではない最初の5ホールを1アンダーで切り抜けたと自分に言い聞かせることができた。冷静さを保つことができた」。そこから3バーディを奪い返し、ケビン・ストリールマンと並んでこの日ベストスコアとなる「66」をマークした。

最終組より3時間以上早いスタートから通算2オーバーでホールアウト。終わってみれば首位と3打差6位と優勝圏内にいる。「1打差で負けないことを願うばかりだよ。負けても、ただ単に僕のせいなんだけど」と笑った。

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