松山英樹は予選通過圏外から挽回し週末へ「セッティングも考える」
◇米国男子プレーオフ第1戦◇ザ・ノーザントラスト 2日目(21日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7308yd(パー71)
松山英樹が予選通過をかけた終盤に集中力を発揮した。4番でグリーン右ラフからの見事なロブショットをピンに絡めて後半最初のバーディを奪取したが、パー5の7番を獲れず、この時点で通算2アンダー。「4アンダーカットだと思っていた。最低でも3(アンダー)というところだった」。重圧のかかる中、200yd超の8番(パー3)でアイアンショットを2mにつけてバーディとし、ボーダーラインに滑り込んだ。
スタートの10番からティショットを左に曲げてペナルティとなり、ボギー発進。12番でもフェアウェイからの2打目が右のカート道ではねて茂みに飛び込み、スコアを落とした。残り202ydからピンそば1mにつけるバーディから17番、18番(パー5)も獲って後半のチャージへ態勢を整えたかに見えたが、カットライン付近でのもどかしい「69」となった。
前日には「ミスの傾向は今までとちょっと違ってきている」という表現で好感触を口にしていたショット。「ティショットはいいところが増えてきているなという印象と、アイアンも(思うように)チャンスには付けられてないけど、ちょっとずつうまくいきそうな雰囲気があった」と話し、引き続き手応えはにじませる。
「いいスイングと悪いスイングの差がすごく大きくなっていると思うし、そこら辺でジャッジミスとかも多かった」としつつ、土壇場でのプレーには及第点をつけた。「最後の何ホールかは、いいショットが打てた。そこは良かった。8番は大事なパットが入ってくれて、すごく助かった」。初日マイナスだったストロークゲインドパッティングは「+1.590」を記録した。
通算3アンダー58位から伸ばすしかない週末に向け、「ちょっとクラブセッティングも考えるところがある。そこを考えながら、しっかり準備してうまくできたら」。残り2日間での巻き返しへ手を尽くす。