2020年 WGCフェデックス セントジュード招待

プレーオフ圏内浮上に「どうでもいい」 惜敗ケプカは「全米プロ」3連覇へ照準

2020/08/03 14:40
ケプカは最終18番でバンカーにもつかまりスコアを落とした(Andy Lyons/Getty Images)

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 最終日(2日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7277yd(パー70)

「いい感じだ。ピークをPGAチャンピオンシップに持っていきたかったんだ」。大会3連覇がかかる次戦「全米プロゴルフ選手権」(カリフォルニア州TPCハーディングパーク)を前に、今季最高の2位タイで終えたブルックス・ケプカはうなずいた。

世界選手権シリーズ(WGC)連覇へ、意地もこだわりものぞかせた。一時首位に立った後、1組前のジャスティン・トーマスにかわされ、最も易しい後半16番(パー5)では痛恨のボギーをたたいたが、17番で12mのバーディパットが「吸い込まれた」。土壇場でバウンスバックを決めて1打差に迫り、「18番はアグレッシブなラインを攻めないといけない」とリスクを背負う覚悟を決めた。

左ドッグレッグのフィニッシングホール。池越えの最短距離を狙ったティショットがわずかに左に飛んで届かず、ボールは水しぶきを上げた。単独2位も消えるダブルボギーフィニッシュにも「負けてしまえば、1打差だろうが10打差だろうが関係ないんだ」と潔かった。

昨年痛めた左ひざの不安から低迷が続き、これが今季2度目のトップ10入り。155位からプレーオフ進出圏内となる92位まで上がったフェデックスカップランキングについて「そんなことはどうでもいいんだよ」と一蹴し、「勝つことだけが目標なんだ。近づいているのは感じる。残りの試合は多くないが、勝ちたいね」と続けた。

絶不調と目されていた中、一気に優勝争いの中心へ戻ってきた。大舞台での強さをあらためて印象付け、メジャー3連覇の偉業へ期待値は高まる。

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