2020年 WGCフェデックス セントジュード招待

「ディフェンディングだよ?」 ケプカは左ひざ手術控えるも自信揺るがず

2020/07/30 16:25
左ひざに不安を抱えるケプカ(写真は2019年全米プロゴルフ選手権)

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 事前(29日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7277yd(パー70)

ブルックス・ケプカは不敵に笑った。「僕はディフェンディングチャンピオンだよ?違ったかな?」。大会3連覇がかかる次週のメジャー「全米プロゴルフ選手権」(カリフォルニア州・TPCハーディングパーク)に向けての自信を問われ、シンプルに事実だけを突き返した。

メジャー4勝、昨年のこの大会では世界選手権シリーズ(WGC)初制覇を成し遂げた。ビッグトーナメントでの勝負強さは出色。ただ、今季トップ10入りはわずか1試合、年間王者レースでも155位と低迷が続く。タイトル防衛を不安視するかのような質問が飛ぶ意味は理解している。

昨年10月に痛めた左ひざは思わしくない。「日に日に良くなっている」としたものの、左サイドに体重を乗せるには怖さのある状態が続き、ショット練習も長時間に及べば痛みが出る。有酸素トレーニングも満足にはできていない。手術についても「シーズンが終わってから考える」と明言を避けた。しかし、AP通信によれば、「悪化しない限り」との条件付きで手術を延期しているのが実情だという。

前週「3Mオープン」で予選落ちした後、クロード・ハーモンIII、ピート・コーウェンのコーチ陣に技術的なチェックを受けた。特にショートゲーム担当のコーウェンに直接見てもらうのは、ツアーが中止されるタイミングとなった3月「ザ・プレーヤーズ選手権」以来。「会えてうれしかった。クロードとピートがいてくれてよかった」と感謝を口にした。

2020年を世界ランキング1位で迎えたが、現在は6位。この半年間を「間違いなくイライラしていたよ」と振り返りつつ、「僕はこれを挑戦と捉えている。やるべきことはわかっているんだ。今週であろうとなかろうと、来週か、1カ月後か、2カ月後か、いずれ報われる」と前を向いた。

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