2020年 3Mオープン

初タイトル後30回目のトップ10 遠い2勝目もフィナウの視線はメジャーへ

2020/07/27 08:57
前週に続くトップ10フィニッシュも…(Stacy Revere/Getty Images)

◇米国男子◇3Mオープン 最終日(26日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd(パー71)

届きそうで届かない。何度この歯がゆさを味わってきただろうか。2打差を追ったトニー・フィナウは4バーディ、1ボギーの「68」で通算16アンダー。マイケル・トンプソンを捉えられず、3位タイでフィニッシュした。

「12番、14番、15番とパットを決められなかった。いいパットは打てていたが、バックナインでカップに消えてくれなかった」。2番と3番で連続バーディを先行させながら、後半の停滞に唇をかんだ。2016年「プエルトリコオープン」の初優勝から2勝目が遠い。17年以降、トップ10入りはこれが30試合目。トップ10入り16試合で未勝利のトミー・フリートウッド(イングランド)を大きく引き離し、断トツの数字だ。

「2位や3位にはトロフィーは贈られない。キャリア初期の苦労で学んだことだ。僕は自分を信じ、ベストを尽くし続けるだけさ」と笑みさえ浮かべた。2007年に17歳でプロ転向。ツアー定着まで時間を要しつつ、はい上がってきた自負がある。

首位で折り返した前週は8位。ルーキーの頃からともに戦ってきたキャディ、グレッグ・ボーディン氏との関係をその前週限りで解消し、今大会ではスイングコーチのボイド・サマーヘイズ氏が急きょバッグを担いだ。

「ひとまず弟にキャディを頼んで、全米プロが終わってから本格的に決めるつもりだ。でも、僕のゲームは最高の状態にある。3つのメジャーが控えているし、ワクワクしているよ」。落ち込む暇もなく、「WGCフェデックスセントジュード招待」と「全米プロゴルフ選手権」の連戦が待つ。9月に「全米オープン」、11月には「マスターズ」もある。誰より味わってきた悔しさを、ビッグトーナメントにぶつける。

2020年 3Mオープン