2020年 トラベラーズ選手権

新型コロナで欠場者続出 PGAツアーは検査体制を強化へ

2020/06/25 10:34
コロナ対策の強化を図るPGAツアートップのジェイ・モナハン

◇米国男子◇トラベラーズ選手権 事前情報(24日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6841yd(パー70)

米国男子ツアー(PGAツアー)は24日、新型コロナウイルスの感染や、陽性者と濃厚接触をした選手の欠場が相次いでいることを受け、検査体制を強化する方針を示した。コミッショナーのジェイ・モナハン氏がオンライン会見で明らかにした。

米男子ゴルフは2週前の「チャールズ・シュワブチャレンジ」、下部ツアー「コーンフェリーチャレンジ」で3カ月ぶりにシーズンを再開した。各大会でPCR検査用の大型車両を会場エリアに配備し、到着時に出場選手、キャディ、スタッフらに検査を義務付けていたが、今後は個々のインストラクターらを含め、さらに検査対象範囲を広げる。

ツアーが移動用に手配したチャーター機を利用する選手、キャディはフライトの2日前に検査を実施。陰性者のみが搭乗し、これまでは次の会場エリアに到着した際の大型車両での検査を免除していたが、これを見直す。会場外のジムでのウォーミングアップやトレーニング時の感染リスクを減らすのを目的に、大型フィットネスカーのコースへの搬入を再開。また、選手、キャディが感染した場合の支援金はツアーが示した行動規範を守った場合にのみ支払われる。

今週までに下部コーンフェリーツアーを合わせた6大会の会場で計2757件のPCR検査を行い、陽性者は7人。なお、今週の下部「ユタ選手権」では全員が陰性だった。モナハン氏は陽性者の数について、国内全体の数字と比較し「割合としては低い」と分析しつつ警戒を強めた。

「私たちはみな個人として、家族の一員として、ビジネスを行う上でもウイルスと付き合っていくことを学んでいる最中であり、学ぶ必要がある。ウイルスはどこかに行くわけではない」と今後さらに陽性者が増えることを覚悟。「私たちの将来やビジネスを維持して、試合を行う地域に貢献し、多くの雇用を創出するのは、決まりを守ってこそだということを認識しなくてはいけない」と警鐘を鳴らした。

現在までに選手ではニック・ワトニーキャメロン・チャンプが検査で陽性反応を示し、大会を棄権、欠場した。また、グレーム・マクドウェル(北アイルランド)、ブルックス・ケプカチェイス・ケプカウェブ・シンプソンが自身のキャディら陽性者と濃厚接触したことで事前に「トラベラーズ選手権」欠場を決めた。

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