2020年 RBCヘリテージ

プレー中のマイク装着は“NG”選手多く ケプカは首をかしげる

2020/06/19 10:18
マイクを付けてプレーするアダム・ハドウィン (Kevin C. Cox/Getty Images)

◇米国男子◇RBCヘリテージ 初日(18日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)

アダム・ハドウィン(カナダ)は後半13番、フェアウェイバンカーからの第2打を前に思案して、キャディに言った。「ああ、これはペナルティだな」。念のため、競技委員を呼んで「(ハザード内で)取り除いた“石”を手で触ったら崩れてしまった。砂だったんだ」と説明。ゴルフ規則(12.2b バンカーの砂に触れることに関する制限、および8-1a ストロークに影響を及ぼす状態を改善するプレーヤーの行動)に従い、スコアに2罰打を科した。

このときのやり取りはテレビを通じて生中継された。ハドウィンの声がハッキリと電波に乗ったのは、シャツの襟もとにマイクをつけていたから。無観客試合によるファンサービスの一環としてツアーで始まった取り組みで、前週のシーズン再開戦「チャールズ・シュワブチャレンジ」で実施したリッキー・ファウラーに続いた。

ただし、その他にマイクを身につけている選手はおらず、ジャスティン・トーマスら難色を示している選手が多いのも現状だ。

ブルックス・ケプカも、この新しいトライに疑問を投げかけた。「毎ショット、僕の3mくらい近くにマイクが備えられているのに、身につける理由が分からない」と、コロナ禍以前と同じように、集音マイクを持ったスタッフが注目選手に終始帯同する放送体制を指摘。「アナウンサーが静かにして聞いていれば、僕らの声はすべて聞こえるよ。理解できない」と続けた。

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