マキロイは欧州と米ツアー統合に賛成 いまこそ世界はより連携を
◇米国男子◇チャールズ・シュワブチャレンジ 事前情報◇コロニアルCC(テキサス州)◇7209yd(パー70)
PGAツアーは11日(木)、91日ぶりに競技を再開する。世界ランク1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)も今週コロニアルデビューを果たすが、欧州ツアーメンバーでもあるマキロイは一方で、再開が7月末に予定され、財政的苦境を公にしている同ツアーへの懸念を改めて口にした。
「心配しているか?と聞かれれば、それはイエス。だけど、僕は一選手であって、(心配する以外に)他になにができるというのだろう?もし言えることがあるとすれば、このパンデミックは、世界最高レベルのゴルフ競技をよりシンプルにする必要があることを明確にしたと思う。中心地やそこに至る経路が多すぎる。すべてを1つの(組織の)傘の下で行うのが解決になるのかはわからないけど、より少ない傘の下でやる方が、より前進することは明らかだ」
各メジャー大会や、世界ゴルフ選手権(WGC)、さらに各国ツアーが一握りのトップ選手をいかに取り込むかに腐心し、さらに大金を餌にした新たなプレミアゴルフリーグ構想も幾度も浮上してきている。
だが、やり方は選ばなければいけない。マキロイは欧州ツアーとPGAツアーの連携・統合に前向きだ。「そうなるのを見てみたい。両ツアーの健全な発展のためにも、世界ツアーというものをいつも欲しているけれど、それは正しく行われないといけない。外部からPGL(プレミアゴルフリーグ)が来て、それをやろうとするのは正しいとは思えない。いまあるゴルフ界の中から変革を起こすべきで、それについては全面的に支援したい」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年のメジャー大会やツアー競技は大幅な日程調整を余儀なくされた。「各団体が集まって調整を試みたことは、いかに多くのことが動いているか、(各組織に所属する人々の)目を覚まさせたと思う。各団体がゴルフ全体の発展のためにより協力することは、良いことしか起こり得ない」というマキロイ。世界的な危機は、ゴルフツアーの再編を加速させるか?