2020年 マスターズ

「マスターズ」延期 中止なら第2次大戦以来

2020/03/13 23:28
昨年大会はウッズが復活優勝を遂げたが…

4月9日に開幕を予定していた男子ゴルフのメジャー第1戦「マスターズ」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になった。13日、大会を主催するオーガスタナショナルGCが発表した。

声明で「最新情報と専門家の分析を考慮し、マスターズ、オーガスタ女子アマチュア、(ジュニア競技の)ドライブ・チップ・アンド・パットを現段階で延期することを決定した」と述べ、マスターズ前週に行われるアマチュアイベントについても同様の措置を講じることを決めた。

「これらのイベントに携わる方々、そしてオーガスタ市民の健康と安全を考慮した上での決定です。今回の延期を経て、マスターズやアマチュアの試合を安全にホストできることを願っています」。今後も地元ジョージア州の当局や保健機関と連携を図り、開催時期を探る意向を示したが、期日は明らかにしていない。

米国では11日までに1200人以上の感染が報告され、ドナルド・トランプ大統領が英国、アイルランドなどを除く欧州諸国からの入国を制限した。

全米プロバスケットボール(NBA)がシーズンを中断、メジャーリーグ(MLB)もシーズン開幕を2週間遅らせることを決定。プロゴルフツアーは12日に米国女子ツアーがメジャー第1戦「ANAインスピレーション」を含む3大会、米国男子ツアーがマスターズ前週の「バレロテキサスオープン」までの5大会の中止を決めた。

マスターズは1934年に始まり、同一コースを会場にしてきた唯一のメジャー大会。第2次世界大戦中の1943年から45年に中止となってから開催を見送られた例はない。2019年大会ではタイガー・ウッズが11年ぶりとなるメジャー通算15勝目(大会5勝目)を遂げ、20年大会は連覇がかかっている。

マスターズには日本から松山英樹今平周吾、オーガスタ女子アマには梶谷翼が出場を予定していた。

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