2020年 ザ・プレーヤーズ選手権

キャディの負けられない戦い アイランドグリーンでニアピン対決

2020/03/12 13:10
あれ?似てる? キャディによるニアピンコンテストに松山英樹の相棒・早藤将太がチャレンジ

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報(11日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)

“第5のメジャー”として知られるPGAツアーの旗艦大会は、開幕直前にニアピンコンテストを開催する。名物ホールとして知られるアイランドグリーンの17番(パー3)、打つのは選手ではなく、それぞれのキャディが大観衆の前で腕を競う。

現在は大会のプログラムにも明記されている催しは、かつてトム・ワトソンのキャディとして知られ、2004年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)で亡くなったブルース・エドワーズ氏の名前を14年から冠し、ティイングエリアでは基金へのチャリティも募っている。

ただの余興で済ますには惜しい特典もちゃんと用意されている。優勝者には賞金のほか、名前入りのマネークリップと、大会期間中にクラブハウスの近く、選手用エリアに駐車が可能なパーキングチケットも贈呈。記録の残る2000年以降、05年にマーク・ウィルソンのバッグを担ぐクリス・ジョーンズが見せた1フィート4インチ(40.64㎝)が歴代でもっともピンに近い数字となっている。

この日は手前から5yd、左から6ydという厳しいピンポジション。松山英樹がスマートフォンで撮影する前で、早藤将太キャディはロフト52度のAWでチャレンジしたが、ボールはグリーン奥のエッジギリギリで池ポチャを免れる結果に。優勝を狙っていただけに「マウンドのちょっと奥からスピンで戻すつもりが、キャリーでだいぶ奥に…。悔しいです」と残念がった。

優勝は4フィート6インチ(約1m37㎝)を記録したJ.T.ポストンのキャディ、アーロン・フレナーだった。(フロリダ州ジャクソンビル/桂川洋一)

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