2020年 ザ・プレーヤーズ選手権

「鬼の練習をしてきた」松山英樹は笑顔が戻る “第5のメジャー”開催時期の違いは

2020/03/11 07:45
失意の最終ラウンドから2日…松山英樹はもう元気に

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報(10日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)

週末に「80」、「77」をたたいて56位タイに終わった「アーノルド・パーマー招待」最終日。最終組のスタートがようやく差し迫った頃、松山英樹はコース近隣の自宅に帰るなり、昼食もそこそこにボールを打ち始めた。

「“鬼の練習”をしてきました。日曜日は終わってから時間があってヒマだったからずっと練習」。ドライビングレンジで打ち込みを続け、終わったのは午後6時半過ぎ。ホールアウト直後は「評価に値するゴルフをしていない」と自らをバッサリ切り捨てたが、「夕方には元気になっていました。ちょっと良くなりそうだったので。きっかけがあれば元気になる」。感情の起伏が激しかった一日から2日後、そして第5のメジャー開幕を2日後に控えた10日(火)のコースチェックは笑顔が多かった。

「ちょっとしたズレが大きなズレになってしまったから戻すのは大変。良い感触? それは試合になってみないと分からない。良いと思っていても試合になると悪くなっていればまた違う」。7年連続出場となる大会のティオフまでに細部を突き詰めるつもりだ。

2014年に松山が初めてプレーした際に5月に行われていた大会は昨年、3月に開催時期を戻した。「ちょっとやりやすくなったと僕は思う」という。温暖地用のバミューダよりも寒冷地用のライグラスの特性が出たことで、フェアウェイが5月よりやや軟らかい。「その分、ランアウトがなくなる。そういう意味では楽なホールもある」。ロングドライブが硬い地面で転がってラフまで到達するケースが少なくなり、ショットの計算が立ちやすくなった。

グリーン周りのアプローチについても違いがある。「バミューダのほうがボールは出しやすいけど、コントロールしにくい。こっち(ライグラス)のほうが出にくいけど距離はつかみやすい」と解説。「でも今年は暑いから気温が上がれば、バミューダが出てきて硬くなったら関係ないと思いますけどね」と油断はしなかった。大会にプロアマ戦はなく、11日(水)も練習ラウンドを行う予定。(フロリダ州ジャクソンビル/桂川洋一)

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