2020年 WGCメキシコ選手権

ムービングデーに伸ばせず 松山英樹はパットで「絶対いけないミス」

2020/02/23 09:54
マキロイ、トーマスとの差が広がった

◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 3日目(22日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7355yd(パー71)

9アンダーの4位タイから出た松山英樹はスコアを伸ばせず、優勝争いから一歩後退した。5バーディ、5ボギーの「71」。9位タイに順位を下げ、首位ジャスティン・トーマスとの差は6打に広がった。中盤にグリーン上で苦しみ、パットの指標であるストローク・ゲインド・パッティングはこの日「-2.919」で最下位の72位だった。

ロリー・マキロイ(北アイルランド)、トーマスとの豪華なグループがメキシコのゴルフファンを引き連れた。松山は序盤2番でわずかに右に出た1Wショットがロストボールとなる不運からボギーを先行させながら、4番から2ホール続けて第2打をピン手前60㎝以内につけて、バーディを獲り返した。

「2番はなぜなくなったのか不思議なくらい。ロリーが行った辺りにあると思っていた。その後、戻せるので行けるかなと思ったんですけど…」

松山英樹はパッティングに苦しんだ。16番はバーディパットを外してガックリ

切れ味抜群のアイアンショットは健在だったが、要所でショートパットが決まらなかった。9番で1mを外して2連続ボギーで折り返し、12番からまた2連続ボギー。「短いパットのミスがすごく痛い。13番は入れたい気持ちが強すぎて、(ストロークが)強く入ってしまった。絶対にしてはいけないようなミスをしてしまった」

「途中から、自分のゴルフができなくなってスコアを伸ばしたい、伸ばしたいという気持ちばかりが先に行った」。15番からの上がり4ホールを2バーディで盛り返したとはいえ、あと2つ獲ってもおかしくなかった。

16番は4m、18番は3mのチャンスを外してパーにした。「最後(18番で)入っていれば5打差だったので、気分よくあしたを迎えられたと思うんですけど、入らなかった」。同じ9アンダーからスタートしたトーマスとの差は、この日のスコアの開きそのままだ。

フィールドの平均スコアが3日間で最少の「69.750」を記録したこの日、ジョン・ラーム(スペイン)が大会記録の「61」をマークした。「出せないわけではないと思うので、頑張りたいと思います」。大逆転のチャンスが潰えたわけではない。(メキシコ・メキシコシティ/桂川洋一)

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