2020年 WGCメキシコ選手権

石川遼は北米大陸に2年4カ月ぶり上陸 米ツアー連戦へ「何を感じるか」

2020/02/19 12:15
石川遼はWGC開幕に備えて連日コースで練習を重ねている

◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 事前(18日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7355yd(パー71)

石川遼は昨年11月のアジアシリーズ(ZOZOチャンピオンシップ、WGC HSBCチャンピオンズ)で米ツアーに出場したとはいえ、北米大陸での試合はシード権を喪失した2017年10月以来となる。メキシコでのWGCは初出場。次週フロリダ州で開催の「ザ・ホンダクラシック」と合わせ、トップレベルでの戦いに胸を躍らせた。

1月のシーズン初戦「SMBCシンガポールオープン」を終えてからは国内で調整した。「状態もそこまで悪くない感じで、日々、修正を加えてやっていた」と1カ月のオフも気持ちを切らさず練習。「話すだけで息が切れる」という、標高2250mのメキシコシティには前週末に入った。

バッバ・ワトソンルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)と初日、2日目のプレーをともにする。「うれしいですね。そんな組に入れてもらえて」とメジャー王者との争いも楽しみのひとつになった。次週との米ツアー2連戦。「いまの自分が何を感じるか興味がある。結果は出るか出ないから誰もわからない。とくにホンダはすごく久しぶりで、(米ツアー参戦)当時に感じたことと、いま感じることがどう違うか」。大逆転を狙う五輪代表争いに向けて大一番が続く状況でも、自身の成長を確認したい気持ちが先行する。

日本ではなかなかお目にかかれないポアナ芝のグリーンとも今週、“再会”。すでに18ホールを回ってチェックしたチャプルテペクGCは「日本の難しい林間コースのような感じ。1番、10番は空が広く見えるが、他のホールは結構、入口が狭い」という印象を持った。

懸念材料はやはり、高地で普段より飛距離が出るショット。「打つ距離によってパーセンテージは変わってくる。例えば、全部のクラブで10%飛ぶわけではない。10ydのアプローチで1ydは違わないし、300ydだったら(違いが)30ydでは収まらない。そこは研究に研究を重ねたい」と19日(水)の最終調整まで入念に準備する。(メキシコ・メキシコシティ/桂川洋一)

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