2020年 ファーマーズインシュランスオープン

また勝ったオーストラリア レイシュマンが感じた“カルマ”

2020/01/27 16:01
オーストラリア・デーに母国のために勝利をつかんだマーク・レイシュマン

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 最終日(26日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd、パー72)

序盤8ホールで5アンダーのロケットスタートを決めたマーク・レイシュマン(オーストラリア)が、7アンダー「65」で回って4打差を逆転。「オーストラリア・デー」(オーストラリアの建国記念日)に2年ぶりのツアー5勝目を成し遂げた。

「森林火災によって困難に見舞われているオーストラリアの人たちに、少しでも喜びを届けられたら、僕にとっては大きな勝利だし、彼らにとっても同じ勝利だ」

18年にオーストラリア・メルボルンで開催された「ISPSハンダ ゴルフワールドカップ」でオーストラリア代表としてペアを組み、母国に2位をもたらしたキャメロン・スミスらと共同で、「ソニーオープンinハワイ」から被災者のためのチャリティ活動を始めている。そのハワイでスミスが勝ち、2週間後にレイシュマンが勝利を収めた。

それはただの偶然だろうか?「あてにすることはできないけど、『カルマ(業)』はあると思う」とレイシュマン。「良いことを長い間続けていれば、いつもではないけれど、ほとんどの場合、それに対する良い報いがあると思う」。

この日は1番ホールから12mのバーディパットをカップに沈め、「それが1日続いた」。バックナインでは幾度もボギーピンチを切り抜けた。「このポアナのグリーンと、キクユのフェアウェイで育ってきたんだ」というレイシュマンだが、見えない手もそっと彼に添えられたのか。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

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