「マスターズ」直前! タイガー・ウッズに迫る
前人未到の年間グランドスラム達成に向けて、タイガー・ウッズのメジャー第1ステージ「マスターズ」が4月10日(木)からスタートする。1996年秋、プロに転向したタイガーにとって12回目となるオーガスタナショナルGCでは1997年、2001年、2002年、2005年と4度大会制覇をして、優勝者に渡されるグリーンジャケットに袖を通している。
昨年の「マスターズ」は、最終日にスチュアート・アップルビーに1打差をリードされて最終組でのプレーとなった。前半は一時的に単独トップに立つこともあったが、3つのボギーを喫してしまい、優勝したザック・ジョンソンに2打足らず2位タイの惜敗となっていた。
タイガーは2007年の8月から好調が続いている。USPGAツアー競技では「全英オープン」以降に参戦した9試合で7勝。その中にはメジャー戦の「全米プロゴルフ選手権」も含まれる。また12月には、世界の強豪が集まった「ターゲットワールドチャレンジ」や、2月の中東開催の欧州ツアー競技「ドバイデザートクラシック」でも優勝を飾っている。
◆今回「マスターズ」で使用されると予想されるクラブは下記の通り
1W/ナイキ サスクワッチツアー/7.5度
3W/ナイキ サスクワッチ2/15度
5W/ナイキ サスクワッチ2/19度(または ナイキ 2番アイアン)
3I~PW/ナイキ ブレードアイアン
SW/ナイキ プロコンボ/56度
LW/ナイキ SVツアー/60度
パター/スコッティ・キャメロン GSS ニューポート2
これまで使っていた8.5度のドライバーは中東ドバイの練習ラウンドでフェースに亀裂が入ってしまった。ドバイではバックアップの同じロフトモデルを使っていたが、世界ゴルフ選手権「アクセンチュアーマッチプレー」から7.5度のサスクワッチツアーモデルを使用。 ティを低くして軽いフェードボールを持ち球にしている。マッチプレーの時はドライバーシャフトを三菱ディアマナの白モデル(通称白マナ)に変更して使っていた。
連続優勝記録はマイアミ開催となった世界ゴルフ選手権「CA選手権」では、ジェフ・オギルビーが優勝。2打差の5位となり、記録は「5試合」で途切れてしまったが、メジャー競技に拘りを持つタイガーは年明けから「年間グランドスラムは達成できない目標ではない」と語っている。「4つのメジャーが開かれる時期にうまくタイミングを合わせ調子のピークを持っていけることができるかどうか。運ももちろん必要」と話していた。ある英国のブックメーカーによると、タイガーの年間グランドスラム達成のオッズは26倍と年明けに発表されたが、3月末には8倍まで倍率が下がるほど人気の賭けになっている模様。