「流れを変える」 ウッズが松山組を破り大会最多タイ26勝目
◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇プレジデンツカップ 2日目(13日)◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)
主将としては依然として世界選抜に3ポイントのリードを許す状況だが、選手としてのタイガー・ウッズはジャスティン・トーマスとのペアでチーム唯一の2連勝を飾り、通算2ポイントを稼いでみせた。
フォアサム(1つのボールを交互に打ち、1ホールごとのスコアを競う)で争われたこの日は、松山英樹&アン・ビョンフン組に最終18番のバーディで1アップとして競り勝ち、「(自分たちが)流れを変えるプランだった。自分たちの試合のポイントしかコントロールできないが、JT(トーマス)と僕は(2点稼いで)、それをやってみせた」。劣勢のチームを背中で鼓舞し、週末の反攻へ下地を整えた。
ウッズがピンに絡め、トーマスが仕留める。勝敗を分けた最終18番を含め、この形が機能した。2番(パー5)でウッズが2オンに成功して先行すると、4番もウッズが3.5mにつけてバーディとし、2アップ。中盤から一進一退の攻防となったが、最終18番もウッズが残り151ydの右ラフから5mにつけ、劇的なバーディ決着。互いに雄叫びをあげ、感情を爆発させた。
「JTも僕が(叫んでいたから)怖かったはずだ(笑)。素晴らしい、プライスレスな瞬間を共有できた」と悦に入った。トーマスも「言葉にできない。勝敗を分けるような大きなパットやショットをこれまでたくさん打ってきたけど、キャプテンと流れを変える仕事ができたのは格別だ」と喜びがあふれた。
ウッズはこれがプレジデンツカップでの26勝目(15敗1分け)となり、フィル・ミケルソンの大会記録に並んだ。3日目午前のフォアボール(各選手が個人のボールを打ち、1ホールごとにペアで良い方のスコアを採用する)には出場しない。「すべてのセッションでプレーすることは難しい。それもゲームプランだ」。3日目にして初めて主将の仕事に専念しながら、27勝目が懸かる次の出番に備える。(オーストラリア・メルボルン/亀山泰宏)