米国男子ツアー

谷口徹、有言実行のガッツポーズ!

2008/11/29 20:19
今田のリクエストに答え、“生ガッツポーズ”を披露した谷口徹

「オメガ・ミッションヒルズ・ワールドカップ」3日目を、首位と7打差の7位タイで迎えた今田竜二谷口徹の日本チーム。前日、「3日目は7つか8つは伸ばしたい」と目標を掲げていた谷口。この日のベストボール形式(互いに別々のボールでプレーし、良い方のスコアを採用)はいかにスコアを伸ばせるかが勝負なだけに、序盤からバーディを重ねて行きたいところだ。

出だしの1番パー4で今田が右ラフからの2打目をピン奥2メートルにつけ、幸先良くバーディ発進。3番パー5でも今田がバーディパットを沈め、プラン通りの好スタートを切る。しかし、ここから勢いは停滞。特に2メートル前後のパットをともに外すケースが目立ち、「7番(パー5)でバーディが獲れず、ちょっと空気が悪くなった。どうして良いか分からない状況だった」と今田。9番までバーディを逃し続けると、10番パー4ではともにワンピン程度のパーパットを外し痛恨のボギーとする。

11番パー5で谷口がピン右2メートルのバーディパットを沈めて息を吹き返すかに思えたが、その後も互いにピンチを迎えるシーンも目立ち、思うようにスコアを伸ばせない。その中で迎えた17番パー3。谷口がピン奥3メートルにつけると、今田が「谷口さんの生ガッツポーズが見たい」とリクエスト。谷口は「そんじゃ見せてやるよ」と有言実行のバーディを奪い、力強いガッツポーズが飛び出した。最終18番、今度は今田がピン奥1.5メートルのバーディパットを沈め、連続バーディフィニッシュ。6位タイに浮上したものの、首位とは8打差に広がってしまった。

結果的に、この日5バーディ、1ボギーの「68」と伸び悩んだ日本チーム。今田は「バーディを獲らないといけないプレッシャーがあって、自分のゴルフができていなかった。普通にやっていれば、あと4つか5つは伸ばせた」と悔しさを滲ませた。明日はいよいよ最終日。順位が大きく変動しやすいフォアサム(1個のボールを2人で交互に打ち合う)なだけに、上位に浮上する可能性は十分にある。