2019年 WGC HSBCチャンピオンズ

浅地洋佑は「二つ返事で」初のWGC出場

2019/10/31 19:17
浅地洋佑は初のWGC出場。初日はまずまずのスタート

◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 初日(31日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7264yd(パー72)

「入っちゃった…いや、入れました!」。最終18番(パー5)で5mを沈めたイーグルフィニッシュに浅地洋佑は胸を張った。「パットが入らなくて、ずっともどかしかった感じが、最後は気分が明るくなった。イーグルは年に2、3回しかない。その1回がきょう来ました」。初挑戦の世界選手権シリーズ。10年ぶりに訪れた中国で、最初のラウンドを「70」でまとめ2アンダーの26位タイで滑り出した。

今季2勝をマークした日本ツアーでは賞金ランキング7位、アジアンツアーのランクで3位につける浅地のもとに、今大会の出場資格が下りてきたのは2週前のこと。同週開催の「マイナビABCチャンピオンシップ」欠場は国内の賞金王争いから“一時離脱”することにもなるが、回答は「二つ返事でした」という。

「せっかくこうやって世界の舞台でやれるチャンスをもらえた。断る理由がないと思って。思わぬ形で出られるようになってうれしい」。前週の「ZOZOチャンピオンシップ」に続く米ツアーのビッグイベント。28日(月)夜に慌ただしく日本を発った。疲れは抜けていないが「トップの選手を見て自分に何が足りないか、自分はどのくらいのところでゴルフをやれるのかを確認したい」と意気込んできた。

中国での試合は、活躍が目立ったジュニア時代以来。2009年に深センのミッションヒルズGCで行われた「アジアアマチュア選手権」に出場した。松山英樹が優勝し、「マスターズ」への扉を開いた前年のことだ。

「ちょっと空気が悪いけど、ごはんも美味しいし、まったく不自由ない」と生活にも不安はなさそう。「今の順位より上で毎日終われるように。徐々に上がって行ければ最高です。海外の試合にもなんとなく慣れてきた」と、たくましく4日間を戦い抜く。(中国・上海/桂川洋一)

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