松山英樹が続ける1Wの探求 きょうのナイスショットは『1/3』
◇米国男子◇シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン 初日(3日)◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255yd(パー71)
松山英樹は3バーディ、ノーボギーの3アンダー「68」で43位で大会初日を終えた。パーオン率(94.4%)、フェアウェイキープ率(78.6%)ともに数字は悪くなかったが、手応えは「あまりないです」と表情を曇らせた。
3Wで1オンに成功した15番(341yd/パー4)では2.5mのバーディパットがカップに蹴られ、17番(パー3)も下りスライスの3mが曲がらずにカップの左を通り抜けた。クッションを使ったアプローチが予想以上に止まってしまい、16番(パー5)もチャンスをものにできなかった。だが、いまの松山の悩みは1Wが大半を占めている。
この日、1Wを握ったのはわずかに3回。最初に打ったのは9番(パー5)で、球は右ラフにつかまった。「別にショットは悪くないけど、1Wだけが悪い。幸い9番まで打たなくて良かったので、何とかリズムを作れたけど、打ってからはなかなか…」と、このクラブだけがしっくりこない。
前週からヘッドを435ccと小型のテーラーメイドM5ツアーに変更し、シャフトもグラファイトデザインや三菱ケミカルなど数社のモデルを試している。
「3Wまでは確率で言ったら10回に6回は(良いショットが)打てる感じがあるけれど、1Wは1回打てたらびっくりする。いまはそれくらいのレベル」という。2度目に1Wを握った13番(パー5)で、341ydのビッグドライブをフェアウェイに運んだが、「その1回が出たのでちょっとびっくり」と苦笑い。3度目の16番(パー5)は「ぜんぜん良くない」と、右ファーストカットで止まった1打には首を振った。
いまはウェッジから3Wまでと、1Wの間にスイングのギャップがある。「(スイングを)変えるつもりはないけど、どうしても変わってしまう」のが、日々向き合っている課題だ。「3Wの感覚で1Wがそのまま打てたら、精度はまあまあ高いと思う。それが、1回でも試合中に出たってことはすごく良かった」と振り返る中、探求は続いている。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)