今週も省エネ調整 ウッズは今季ラストゲームの危機
◇米国男子◇BMW選手権 事前情報(14日)◇メダイナCC(イリノイ州)◇7613yd(パー72)
プレーオフシリーズはレギュラーシーズンの通常大会の4倍のフェデックスカップポイントが配分される。好成績を挙げればランキングのジャンプアップも望める一方で、低迷したときの代償も大きい。タイガー・ウッズは第1戦「ザ・ノーザントラスト」で2日目のスタート前に棄権し、獲得ポイントがなかったため10ランク後退して38位となった。
「わき腹の張りによる痛みと硬さ」として腰回りの故障を訴えていたウッズは今週、13日(月)にコースに登場した。14日(水)のプロアマ戦は短パン姿で18ホールをプレー。「この数日間、安静にしてしっかり治療も施して良くなった。(棄権した)先週の金曜日とはかなり違う」と話したが、後半9ホールは前週と同様に途中から長いショットを打たず、チッピングとパッティングのみでコースを歩いた。
メダイナCCでは1999年、2006年と当地での「全米プロ」を制した相性の良さがあるとはいえ、今大会がシーズンラストゲームとなる可能性もある。次週の最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)に前年王者として出場するためには今大会でポイントランクを30位以内に戻さなくてはならない。
PGAツアーはウッズがアトランタ行きを自力で濃厚にするためには、単独11位以内の成績が必要と予想している。9位タイだった6月初旬「ザ・メモリアルトーナメント」を最後に、約2カ月(3試合)でトップ10に入っていない。「大きなチャレンジになるのは今週も同じ。みんなと同じようにこの試合に勝ちたいと思うし、イーストレイクにも行きたい。僕にとっては去年、たくさんのことが変化した場所だからね」と意気込んだ。
12月にオーストラリアで行われる世界選抜との対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」では米国選抜のキャプテンを務める。代表選手12人のうち8人は今大会終了後に独自のポイントランクで決定。ウッズは現在13番目で、“選手兼監督”の座もまだあきらめていない。(イリノイ州メダイナ/桂川洋一)