2019年 ザ・ノーザントラスト

「タイガーと回りたかった」プレーオフ初戦 松山英樹のガッカリ

2019/08/07 07:31
開幕2日前はドライビングレンジで調整した松山英樹

◇米国男子◇ザ・ノーザントラスト 事前情報(6日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7370yd(パー71)

今季から全3戦になったプレーオフシリーズでは、各大会の第2ラウンドまでの組み合わせが、フェデックスカップポイントランキング順に決まる(最終戦は第1ラウンドのみ)。1組3人でプレーするため、「1位から3位」、「4位から6位」、「7位から9位」…といったぐあいにグループを構成。6年連続でシリーズ出場の松山英樹のランクは現在30位で、予定通りなら今週は28位のタイガー・ウッズと同組になるはずだった。

ところが、8位のポール・ケーシー(イングランド)が欠場したことで、以下のランクの選手の3サムに変更が生じた。結局、松山は29位のカン・スン(韓国)、31位のコーリー・コナーズ(カナダ)との組に。「タイガーと回りたかった…」と苦笑いで思わずこぼした。

試合前のテンションが少々落ちたとはいえ、急ピッチで調整が続いている。予選落ちした「ウィンダム選手権」の週末3日(土)にニュージャージー州に移動し、5日(月)に18ホールを回った。

自由の女神を望むリバティーナショナルGCで、松山は2017年に世界選抜の一員として「ザ・プレジデンツカップ」を戦った。最終日のジャスティン・トーマスとのシングルマッチで、17ホールで1イーグル、7バーディを記録したことは好材料と捉えたいが、「自分の状態があまり良くないので、すごく難しくは感じている」というのが自己分析。

当時はマッチプレーに合わせたホール構成に入れ替えていたため、今大会は多少見え方が違う。例えば2年前は1番ホールだったのが、今回は5番になる。「どちらも池が絡んでいるけれど、今の1番の方が、ちょっと余裕があるかな」。そしてストロークプレーではもちろん、攻め方も変わる。「ハザードがすごく効いているコースだと思うので、ティショットをフェアウェイに置くことがすごく大事」と、ドライビングレンジでの練習にとどめた開幕2日前も熱心に1Wを振り込んだ。

良いショットとパットが噛み合わず、スコアが停滞する試合が続いている。次週のプレーオフ第2戦「BMW選手権」(イリノイ州メダイナCC)を終えてランク30人が進める最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)出場をかけたポイントレースの行方が気にかかる。「確かに結果を出したい気持ちはあるし、いろんな感情入ってくるけれど、いまはそんなことを考えている余裕がない」と、当面の興味はまず自身のプレーだけにある。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

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