2019年 WGCフェデックス セントジュード招待

得意クラブが「全部右へ」苦戦続く初出場の堀川未来夢

2019/07/27 14:04
なぜか得意の8番アイアンだけが絶不調。堀川未来夢は苦しい戦いが続く

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 2日目(26日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7237yd(パー70)

6月の「日本ツアー選手権」優勝で初めて世界ゴルフ選手権(WGC)出場を果たした堀川未来夢が、2日目を終えて下位で苦しんでいる。初日に出場63人(1人欠場)中60位と出遅れると、この日は2つのトリプルボギーをたたくなど「77」と崩れて通算12オーバー。得意クラブの乱れが不振に大きく影響している。

「一番練習をしてきて、一番得意なクラブ」という8Iショットだけが急変。初日から「右だけに真っすぐ飛ぶ」のだという。この日も前半17番で、フェアウェイから166ydを8Iで打ったボールがグリーン右のバンカーに外れ、ショートゲームのミスも重なりトリプルボギー。初日も8Iで「右に吹っ飛ぶ」ショットが多発し、スコアを崩す引き金になった。

ナイスショットの感触で振り抜いても、なぜかボールはイメージより大きく右へ飛んでいく。「原因が分からない」と言うだけに手の施しようがなく、「7番や9番はピンに向かうのに、8番だけぜんぶ右に行く。途中でちょっと(気持ちが)切れちゃいました」と苦笑いだった。

今週は予選落ちがない4日間大会。下位から挽回のチャンスは残されているとはいえ、得意クラブへの信頼が揺らいだダメージは大きく、前向きな言葉を出すことは難しい。「日本に帰ってもしっかり活躍できるように、調整しながらという感じですね」。同学年の今平周吾が首位を争っているその陰で、硬い表情で週末を見据えた。(テネシー州メンフィス/塚田達也)

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