2019年 全英オープン

大歓声は数秒後に沈黙へ マキロイはスタート直後の「8」で出遅れ

2019/07/19 04:21
マキロイはスタートホールでいきなり「8」。「79」と出遅れた

◇メジャー第4戦◇全英オープン 初日(18日)◇ロイヤルポートラッシュ(北アイルランド)◇7344yd(パー71)

大歓声で地元のヒーローを迎え入れたギャラリーたちが、わずか数秒後に水を打ったように静まり返った。ロリー・マキロイ(北アイルランド)は、大会初日1番ホールの第1打を左にOB。4打目も左サイドのブッシュに突っ込みアンプレヤブルとして、スコアカードにダブルパーの「8」を刻んだ。

「きのうの練習ラウンドで、右にOBを打ったイメージが少し残っていたかもしれない。右に行かせたくなかった」とマキロイはいう。普段からスタートティで緊張するというマキロイは、ミスは周囲の期待やプレッシャーのせいではないと否定。「右からの強風の中で、自信のないスイングをしてしまった」と悔しがった。

それ以降は立ち直って、4番から15番までの12ホールは2バーディ、ノーボギー。だが、タップインを外してダブルボギーとした16番(パー3)、さらに最終18番でトリプルボギーをたたき、自身の大会初日ワーストタイとなる8オーバー「79」に力なく肩を落とした。

68年ぶりという歴史的な北アイルランド開催で、マキロイへの期待は大きい。だが、大きく出遅れ、優勝はおろか予選通過にも黄色信号が灯っている。「もちろん残念」というが、「ここがセントアンドリュースだろうが、バークデールだろうが、他の試合やメジャー大会であろうと残念だ」と弁明する。特別に落ち込んでいることはない、という意味だ。

「結局のところ自分は何も変わっていない。家に戻って、家族や友だちに会う。彼らがきょうのようなプレーを見て、自分をつまらないヤツだと思わないことを祈るよ。疲れをとって、あすまたベストを尽くすんだ」と、過去やネガティブな要素はあっさりと切り捨てた。(北アイルランド・ポートラッシュ/今岡涼太)

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