2019年 KPMG女子PGA選手権

グリーン上ではただ同調 横峯さくらの支え方

2019/06/22 13:00
夫の森川陽太郎さんが横峯さくらを支える

◇海外女子メジャー第3戦◇KPMG女子PGA選手権 2日目(21日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6741yd(パー72)

横峯さくらは3バーディ、5ボギーの「74」でプレー。通算5アンダー66位につけ、カットライン上で予選通過を果たした。

3番(パー5)でボギーを先行したが、6番で残り91ydを1mにつけ取り返した。その後3つのボギーを喫したが、14番でピンの右から8mのスライスラインを沈めた。続く15番でも、4mを決めて2連続バーディとした。前日はバーディなし(3ボギー)で終えただけに「やっとバーディが来て、かなりうれしかったです。耐えた方かなと思います」と安どした。

3週前の「全米女子オープン」で予選落ちし、翌週から夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎さんをキャディに起用して調子を上げている。今週はクラブ選択や風の読みも任せており、信頼関係がうかがえる。

初日のグリーン上はライン読みをグリーンブックに頼っていたが「自分のフィーリングと合っていなかった」とこの日は自身で読むやり方に変えた。「わたしがフックだよねと聞くと『うんフック』。スライスだよねと聞くと『うんスライス』」と、ただ同調してくれることで迷わず打てるようになったという。

横峯さくらはカットライン上で予選通過を果たした

折り返した10番ホールでは、予選カットラインを気にしてプレーしていた横峯に対し、「一打一打やることをやって、それでだめならしょうがないんじゃない?一打一打できてだめだったら(根本的な)力不足でしょ」というアドバイスを受け、「それはダメだな」と我に返ったという。

プレー中、無口になりがちな横峯に対しては「無口になることを、集中してるってとらえていたんですけど、それは逆だと言われて」と1打ごとに理想のショットができたかできなかったかを報告するなど、コミュニケーションを意識的に取るようにしている。「『できなかった』と言うことがだいぶ少なくなってきた」と笑顔を見せた。

試合では選手とキャディという関係だが、愛犬のトロちゃん(2歳の雄・ジャックラッセルテリアとチワワのハーフ犬)の前では家族に戻るという。一日中行動をともにするが「ストレスにもならないですし、普通って感じです」と照れ笑いした。(ミネソタ州チャスカ/柴田雄平)

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