2019年 ISPS HANDA オーストラリア女子

「3打差は分からないでしょ」野村敏京はネリー・コルダと最終組で決戦へ

2019/02/16 17:23
3年ぶりの大会制覇なるか?野村は3打差2位で最終組

◇米国女子◇ISPSハンダ オーストラリア女子オープン 3日目(16日)◇ザ・グランジGC (オーストラリア)◇6648yd(パー72)

3打差3位から出た野村敏京は2アンダー「70」で通算9アンダーとして、首位と3打差の2位で3日目を終えた。同組で回ったネリー・コルダが「67」と伸ばして首位浮上。「悪くはないけど、良くもない」と、この日は我慢の一日となった。

1番、2番で連続バーディ。5番でこの日3つ目のバーディとして、すぐに通算10アンダーとして首位を捉えた。だが、歯車は少しずつ狂い始めていた。後半10番(パー5)の3打目は完璧なショットを打ったつもりが、直前にアゲンストの風が止み、ピン上5mでパー止まり。13番(パー5)も「スライスかと思ったら、まっすぐ抜けた。入ったと思ったのに…」と2mのチャンスを決めきれなかった。

前日までの予選ラウンドで、スコアを落としたのは1ホールだけ。それでも、野村は「ショットはそんなに良い感じじゃない。ちょっとのことでミスが出る」と、1W以外のロングショットは折り合いをつけながら戦っている。この日はフィニッシュで不満そうな仕草を何度か見せたが、「試合をやっているからできないけど、終わったら調整する」と、あと1日をこのショットで乗り切るつもりだ。

後半は1ボギーのスコアカード。それでも最終日最終組に入った。「このコースなら、3打はあまり差がない。危ないところをパーセーブしたら、パー5はそんなに難しくない。難しいホールはみんな難しい。3打差は分からないでしょ」と野村は言う。今夜から明日にかけて、プレッシャーを背負うのは首位のコルダのほう。最後に笑えれば、十分だ。(オーストラリア・グランジ/今岡涼太)

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