2019年 ISPS HANDA ヴィックオープン

プロデビュー戦の山口すず夏「ここ決めなきゃ…」一打への執着心

2019/02/07 14:30
山口すず夏はプロデビュー戦で好発進を切った

◇米国女子&豪州女子共催◇ISPS HANDA ヴィックオープン 初日(7日)◇13th ビーチGC(オーストラリア)◇ビーチコース6479yd(パー72)/クリークコース6573yd(パー73)

プロデビュー戦の山口すず夏(東京・共立女子第二高3年)がクリークコースを6バーディ、1ダブルボギーの「69」(パー73)で回り4アンダーの好スタート。一打に対し強い執着心を見せるなど、プロの自覚をにじませた。

終盤15番(パー3)、3mのバーディパットを前に「この一打を決めないと予選に落ちる」と自らに言い聞かせた。「11番のダボの後に我慢を続けていたので」。冷静に沈め、そこから2連続バーディにつなげた。「勝負どころで強くなりたい」とプロ転向前の昨年12月からプライベートゴルフでも、パット前に自分を追い込むようになったという。18歳は「プロの世界は一打で変わる。順位も賞金も。ここ一番で決められないと優勝も難しい」と言い切った。

バーディパットを外し悔しがる山口すず夏

サービス精神も旺盛だ。バーディを獲った後には、キャディとともに両手の人差し指を立て、互いに向け合う。宿舎のテレビで見た、オーストラリアンフットボールの選手が喜びを表現する姿を真似たものだ。「それをやろうとなった。ここはオーストラリアだから」と無邪気に笑った。

「きょうは緊張もそんなになかった。ダボの後もへこたれないでやれた。(自己採点は)75点くらい」。同じく“女子高生プロ”として米ツアーに参戦した畑岡奈紗は、ツアーデビュー戦で予選落ちした。予選2日目にビーチコース(パー72)を回る山口は「しっかりフェアウェイキープをしたい。私の場合はそれ次第なので」と冷静に見据えた。(オーストラリア・バーウォンヘッズ/林洋平)

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