2018年 キングスミル選手権

54ホールボギーなし 惜敗の畑岡奈紗「ボールを置くとき手が震えた」

2018/05/21 12:28
惜敗に終わったが、54ホールをボギーなしで回った畑岡奈紗(Hunter MartinGetty Images)

◇米国女子◇キングスミル選手権 最終日(20日)◇キングスミルリゾート・リバーコース (バージニア州)◇6367yd(パー71)

最後は相手が一枚上手だったか。プレーオフ2ホール目でアリヤ・ジュタヌガン(タイ)に敗れた畑岡奈紗は試合後、中継局のWOWOWのインタビューで「自分のベストを尽くしたので、悔いはないです」と答えた。

3日目が大雨で中止になり、競技は54ホールに短縮された。最終ラウンドを1打差2位で迎え、前半9番で3つ目のバーディ。最終組の畑岡らの2つ前の組でトップに立っていたジュタヌガンが後半15番(パー5)をボギーとすると、畑岡は同ホールの3打目を急な傾斜のグリーン右ラフからロブショット。ピン1mほどにつけて、首位をとらえた。

最終18番は15mほどのバーディパット。しっかり打ったボールは、カップ付近のスライスラインに乗ったが、カップ右数センチを抜け、ギャラリーの歓声はため息に変わった。ジュタヌガンとチョン・インジ(韓国)とのプレーオフに「カートに乗ってティグラウンドに行くまではあまり緊張していなかったが、グリーンに近づくにつれて緊張して、最初のパットはボールを置くときに手が震えていました」。

18番で行った1ホール目をバーディとし、チョンが脱落した。一騎打ちになった2ホール目にグリーン奥のラフからパターで放った3打目を外した。対して4mのバーディパットを着実に決めたジュタヌガンに軍配。畑岡は「本当にあと一歩のところだった」と振り返った。

初日に17番(パー3)でホールインワンを決め、計54ホールでボギーはなかった(1イーグル12バーディ)。49ホールでパーオンするなどショットで、メジャー覇者たちと互角に渡り合ったが、「やっぱりバーディを取りにいかないといけないレベルだったので、もっと攻めるゴルフができるようにしたい」。

次週の「LPGAボルヴィック選手権」、初出場のメジャー「全米女子オープン」と連戦になる。米ツアーの直近4試合で2度目の最終日最終組。調子を上げてきた19歳は「今シーズンまだ試合はたくさん残っているので、次につなげたい」と前を向いた。

2018年 キングスミル選手権