2018年 ANAインスピレーション

メジャー惜敗の上原彩子 初優勝は「遠いものじゃない」

2018/04/02 10:57
一時は首位に並んだが…8位で終えた上原彩子(Jeff Gross/Getty Images)

◇女子メジャー第1戦◇ANAインスピレーション 最終日(1日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

首位と5打差の9位からスタートした上原彩子は4バーディ、1ボギーの「69」と伸ばしたが、優勝スコアに3打及ばない通算12アンダーの8位でフィニッシュ。前半に首位を一時とらえたものの中盤以降は伸び悩み、樋口久子(1977年「女子プロゴルフ選手権」)以来の41年ぶりとなる日本人のメジャー制覇はならなかった。

上原はホールアウト後、中継局のWOWOWのインタビューで「バーディを獲っていかないと優勝に届かない。それを意識した」と語った。出だしの1番から2.5m前後のパットを次々と沈め、3連続バーディ発進。上位の伸び悩みもあり、7番プレー中には首位に並んだ。以降もチャンスにはつけたが「なんで入らないのかなと思ってプレーしていた」と、ことごとくカップを逸れる展開。首位と2打差で折り返したバックナインは1つ伸ばすにとどまり、差を詰められなかった。

2打差のまま迎えた最終18番(パー5)。「イメージ的にはかなり完ぺき」という1Wのティショットは不運にも左サイドの木に当たり、ボールは池の淵ギリギリに止まった。靴下を脱いで足首の上まで水に入り、8番アイアンを短めに持った2打目は約20yd先のラフへ。ここからピン左2mのパーパットまでこぎつけてボギーを回避し、ギャラリーから喝采を浴びた。

快挙は逃したものの、ホールアウト後の表情は晴れやかだった上原。「良いプレーがたくさんあったけれど、勝つためには運も必要。優勝は遠いものじゃないと感じたし、早く優勝できるように頑張りたい」。メジャーでの健闘を、悲願の初タイトルへの弾みとしたい。

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