米国女子ツアー

現在はユ・ソヨンが直面 世界ランク1位の“重圧”とは?

2017/09/13 19:45
ユ・ソヨン(写真左)と宮里藍は、世界の頂点に立った者にしか分からない感情を共有している

◇海外女子メジャー◇エビアン選手権 事前情報(13日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6470yd(パー71)

今季はメジャー大会の「ANAインスピレーション」を含めて2勝を挙げ、現在世界ランク1位に君臨しているユ・ソヨン(韓国)。公式記者会見では、11日(月)にツェン・ヤニ(台湾)、宮里藍という元世界ランク1位の選手たちとディナーテーブルを囲んだことを明らかにし、その重圧について語った。

「その立場になってみないと理解できない感情というのは誰にでもあると思うけど、彼女たちにはその経験がある。いつも彼女たちに尋ねたら、最適な答えを与えてくれる」と、世界ランク1位としての悩みを相談しているという。

「ヤニが言っていたのは、彼女はいつも自分自身ではなく、他の人のために何か良いことをしないといけない、と感じていたということだった。誰かを幸せにするために、良いプレーをしないといけないとか…」

頂点に立ったからこそ手にする360度の視界で、それまで感じなかった使命感や手がかりのなさ、そして孤独感が生まれる――。共感を得られる相談相手となると、確かに限定される話題だろう。

2010年に世界ランク1位を10週間キープした宮里からは、「いまを楽しんで。自分は(1位のとき)それをできなかったから」とアドバイスを受けたという。ユは「昨晩学んだ大切なレッスンの1つは、誰かの幸せのためにプレーするのではなく、自分のことを考えるべきだということ」と噛みしめるように語った。(フランス・エビアン/今岡涼太)