「友達になってね!」畑岡奈紗のツアー同期は13の国と地域から
◇米国女子◇ファイナルQT ◇LPGAインターナショナル(米フロリダ州デイトナビーチ)◇ジョーンズコース(6449yd/パー72)、ヒルズコース(6566yd/パー72)
米国女子ツアーの来季出場権をかけたファイナルQTが、5日間90ホールの戦いの末、4日(日)に幕を閉じた。畑岡奈紗は14位タイ(優先順位18位)で突破。上位20人に限られた狭き門を潜り抜けたのは、日本の畑岡を含め13の国と地域から集まったチャレンジャーたちだった。
畑岡ら厳しい戦いを終えたQT通過者たちは、翌5日の午前中にツアーのオリエンテーションに参加。来年度のツアールーキーとしてのプロフィール写真撮影や、ドーピング検査の方法やツアーのさまざまな決まりごとや、手続きの仕方などを一通り説明された。
畑岡はオリエンテーションの冒頭、メモを見ながらも英語で自己紹介を行った。「I don’t like the 14th hole. because I had 14 shots on the weekend.(私は14番ホールが嫌いです。なぜなら、週末に14打を叩いたから)」と、2日連続ダボとした14番(パー5)の自虐ネタで同期たちの笑いを誘い、最後は「I would like to make lots of friends here.(ここで友達をたくさん作りたいです)」と締めて笑顔をみせた。
ここが米国であるというだけでなく、英語での自己紹介は当然の環境だ。「世界のいろんな選手と戦いたい」という畑岡の思いを象徴するように、今年のファイナルQTで上位20人に入った選手たちの顔ぶれは国際色豊かだった。
その内訳は、以下の通りとなる。日本1人、アメリカ8人、アイスランド1人、イスラエル1人、イングランド1人、カナダ1人、韓国1人、スウェーデン1人、スペイン1人、タイ1人、台湾1人、デンマーク1人、フィリピン1人--。フィールド最年少は17歳の畑岡だった。
なお、畑岡が入ったファイナルQT上位20人というのは、出場優先順位はカテゴリ(12)にランクされ、2016年実績では上から119番目から138番目までに当たる。つまり、フルフィールド(出場選手144人)の大会での出場は確実で、108人や120人という小さなフィールドの場合は上位選手の出場動向に左右されることになる。
来年度のフィールド数はまだ発表されていないが、昨年実績を当てはめると以下のようになる。畑岡の開幕戦出場可否は微妙なところだが、第2戦のオーストラリアは出場が確実だ。
<2017年の前半戦スケジュール/()内は昨年のフィールド数>
1.ピュアシルク バハマ LPGAクラシック(108人)
2.ISPSハンダ オーストラリア女子オープン(156人)
3.ホンダ LPGAタイランド(70人)
4.HSBC女子チャンピオンズ(63人)
5.バンク・オブ・ホープ ファウンダーズカップ(144人)