2016年 KEB・ハナバンク選手権

野村敏京「わたしも朴セリキッズ」 後輩勢ぞろいで引退式

2016/10/14 20:18
引退式の最後は仲間たちとともに自撮り棒で撮影。野村敏京をはじめ朴セリを慕う後輩は多かった(Chung Sung-Jun/Getty Images)

◇米国女子◇LPGA KEB・ハナバンク選手権◇スカイ72GC(韓国)◇6364yd(パー72)◇ 韓国女子ゴルフ界の伝説は、最終18番のパーパットをタップインで沈めると、取り囲んだギャラリーの大きな拍手に手を挙げて応えた。朴セリが13日、現役を引退した。米国ツアー25勝(メジャー5勝)を誇った39歳の最後のラウンドは、1バーディ9ボギー。大会初日を最下位で終えて棄権し、その競技人生に幕を閉じた。

リディア・コー(ニュージーランド)、朴仁妃ユ・ソヨン…。引退セレモニーでは、朴セリの活躍に影響されてプロゴルファーを目指した“朴セリキッズ”たちが「SERI」と書かれた黒いキャップをかぶり、レジェンドに感謝の言葉を掛けた。パク・ソンヒョンが花束を渡すと、朴セリはハンカチで口を押さえて涙ぐんだ。

日本で生まれ韓国で育った野村敏京は、2日目のラウンドを通算4アンダーの13位で終えると、「朴セリさんを見て、ゴルフ選手になりたいと思った。わたしも朴セリキッズ。格好良かった。次の新しい人生も応援するつもりです」と、その存在感の大きさをしみじみ語っていた。

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