罰金100万円もなんのその!渡邉彩香に拓けたプライスレスな道
2016/07/25 10:25
国内女子ツアーを主戦場とする渡邉彩香が、日本を飛び出した3週間。「全米女子オープン」でリオ五輪出場を逃した悔し涙に始まり、8カ国・地域代表戦の「ULインターナショナルクラウン」では決勝進出を決める劇的なイーグルパットを沈め、最後はシングルス戦でイングランドのホリー・クライバーンを相手に勝利した。
「そう遠くないうちにチャレンジしたいと思っている」と語る米ツアーは、コースの芝が違えば難易度も違う。「日本ではグリーンを外すことが少ない」というが、米国ではアプローチで多くのバリエーションを要求される。「レベルアップは感じているけど、もっと必要なものがたくさんある」と、宿題を胸に刻んだ。
「これからに必ず生きてくる2試合になったと思うし、そういう風にしないといけない。この2試合は(海外勢と)対等に戦ってやるという気持ちでできたし、精神的にも成長できた」と、もちろん収穫も手に入れた。
今週の試合に出場するため、国内女子ツアーの規定により払った罰金は100万円。だが「いくら払ってでも、私はここに来たと思う。2年後も必ず来たいと思うし、良い4日間だった」と、出費を惜しむ素振りはみじんもない。追い求めるのは、お金で買えない自身の夢だ。
「ほっとした」と振り返った日曜日のシングルス戦。世界の強豪を相手に“簡単に”勝てないことは分かったが、それでも勝った。チームは5位で、嬉しさと悔しさは「半分半分」。挑戦の続きは「そう遠くないうち」にまた巡ってくるはずだ。(イリノイ州リバティビル/今岡涼太)