2016年 全米女子オープン

「あしたは60台で」渡邉彩香は厳しい午後組で2オーバー

2016/07/08 13:14
得意の1Wショットは好調。渡邉彩香は午前スタートの2日目に巻き返しを狙う

女子メジャー今季第3戦「全米女子オープン」が7日、カリフォルニア州のコーデバルGCで開幕。2年ぶりの出場となった渡邉彩香は、8月の「リオデジャネイロ五輪」出場がかかる大一番を3バーディ、5ボギーの「74」で滑り出し、2オーバー67位で初日を終えた。

風が強く吹き抜け、グリーンは硬く引き締まった。朝方の穏やかなコンディションから一変した木曜日の午後にプレーした渡邉は、序盤にスコアを落とした。2打目をグリーン奥にこぼした11番から2連続ボギー。15番(パー5)でバーディを取り返したが、続く16番、17番とグリーンサイドのバンカーショットを寄せきれず再び2連続ボギーを叩いた。

「セカンドショットの距離感が、打った感じと合っていなかった。グリーンも硬くなっていたので、(オーバーを避けるために)ギリギリのクラブをチョイスしたところもあった」。前半はショートする場面が多く、結果的に難しいバンカーに自ら突っ込んだ。考え方を変えたのはハーフターンあたりから。「まずはグリーンオンさせることから」と近いバーディチャンスを求めすぎず、後半アウトは1バーディ、1ボギーで抑えた。

上位60位タイまでの選手が決勝ラウンドに進出する今大会。初日を終えた段階では“圏外”だが、厳しい午後のラウンドを耐えたことが、表情を重くさせない。「ショットが後半良くなってきた。あしたはバーディパットをたくさん打てるようにしたい」。この日の3つのバーディはすべてパー5で決めたもの。ロングヒッターらしいラウンドを展開している。「アウトコースの方が、距離が短いホールが多い感じがする。あしたアウトスタートなのはラッキー。60台で回りたい。トータル・アンダーパーで決勝に行きたいので」

11日付の世界ランキングによる五輪ランキングで決まるリオ五輪の日本代表選手。2番手の座を奪うべく、渡邉にとっては今大会が、ともに出場中の大山志保宮里美香を抜き去るラストチャンスだ。渡邉が早朝にスタートする一方で、2人はあす、午後のラウンドが待っている。(カリフォルニア州サンマーティン/桂川洋一)

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