今年はピンクのリボンの澤田知佳 3年連続でアマが全米女子へ
7月の海外女子メジャー「全米女子オープン」(コーデバルGC/カリフォルニア州)の日本地区最終予選会が30日(月)、茨城県の大利根カントリークラブで行われ、原江里菜、佐藤絵美、松森彩夏ともに、17歳アマチュアの澤田知佳が本戦出場権を獲得した。
1日で36ホールを回る長丁場のストロークプレー。通算1オーバーで終えた澤田は同スコアで並んだ堀琴音、アマチュアの松原由美とプレーオフを戦った。1ホール目で2mのパーパットをしぶとく沈めてピンチを切り抜けると、2ホール目をボギーとした松原が脱落。続くホールで堀がパーパットを外し、3ホールをすべてパーでまとめた澤田がメジャーチケットをもぎ取った。
北海道出身の澤田は9歳でゴルフをはじめ、ティーチングプロの父・真佐也さんの教えを受けている。冬が長い北の大地から、より良いゴルフ環境を求めて小学生のときに大阪に転居。我孫子中(大阪)時代の2013年には全国中学校ゴルフ選手権春季大会で優勝した。
全米女子オープンは2014年から日本でも予選会を開催するようになった。同年は橋本千里、翌15年は山口すず夏が本戦出場権を獲得。今年は69人(プロ38人、アマ31人)が出場し、3年連続でアマチュア選手が本戦への出場権を手に入れる結果となった。澤田は「(通過する)自信はありました」という。
澤田と橋本は通信制高校の同級生で、かねての知り合い。「おととし、橋本千里ちゃんが通ってすごいなと思った。尊敬しています。(本戦を)テレビで観てすごい、私も行きたいと思った」。同世代の活躍を大きな力に変えていた。
ポニーテールのヘアスタイルを鮮やかに彩るピンクのリボンが目立つ。小学生時代からあこがれたポーラ・クリーマーの影響だ。2010年の「全米女子オープン」を制したアメリカのヒロインが来日した際にはツアー観戦にも出向く。自らリボンを手渡したこともある。最近は関係者を通じてメッセージ入りのポロシャツをゲットしたばかりだという。
7月の西海岸での戦いに向け「ポーラに会いたいです。自分のプレーができるように。アメリカのコースに対応できたら。予選を通れるように頑張ります」と目を輝かせた。(茨城県坂東市/桂川洋一)