2016年 ANAインスピレーション

米国といえば「何でもアリ」 大山志保はメジャー初戦に開放感いっぱい

2016/03/31 10:03
米国の「“何でもアリ”な感じ」が大好きという大山志保

米国女子メジャー「ANAインスピレーション」が31日、カリフォルニア州のミッションヒルズCCで開幕する。開幕前日の30日、プロアマトーナメントが開催され、日本からスポット参戦する大山志保がアウト9ホールで最終調整に臨んだ。

大山は2015年の「全米女子オープン」を5位でフィニッシュし、今大会の出場資格を獲得。世界ランク44位で日本勢3番手にいる大山にとって、ポイント配分の高いメジャーは、8月のリオ五輪出場へ大きな足掛かりとなる機会だ。

距離が長く、ドックレッグの多いミッションヒルズCC。「難度が高いコースほど攻略甲斐がある」という大山には恰好の舞台。「ショットの状態は過去出場した中で最も良い。パッティングの調子は上がらないけど、せっかくここまで来たんだから、本来の楽しいゴルフをしたい」と意気込み十分だ。

今大会への直近の出場は2011年で66位。過去3度の出場で最高成績は31位と、上位争いとはいかないが「この雰囲気が大好き」という気持ちは変わらない。2009年には主戦場とした米国について「この開放感の中で自分が自分らしくいられる。“何でもアリ”な感じが好きです」と笑った。

優勝者がダイブすることで知られるポピーポンド脇で行われたインタビュー。話を終えるか終えないかのタイミングで、ギャラリースタンドが大歓声に沸いた。プロアマ戦に出場した女子サッカーのアビー・ワンバック元選手がバーディパットを沈め、グリーン上で手を広げて駆け回り、ポピーポンドに飛び込んだのだった。

このシーンを見た大山は「ほら、何でもアリでしょ」。その途端、記者の横から現地のギャラリーが現れ「サインしてください」とキャップとペンを差し出した。次々と起こる“何でもアリ”に最後は苦笑いだった。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)

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