2015年 TOTOジャパンクラシック

今週にもイ・ボミの賞金女王決定か 3戦残して戴冠なら最速タイ

2015/11/05 17:01
女王は今週決定?開幕前日に練習ラウンドを行ったイ・ボミ

今季既に5勝を挙げ、賞金レースのトップを独走するイ・ボミ(韓国)。6日に開幕する「TOTOジャパンクラシック」で、初の賞金女王戴冠が決まる可能性がある。

イは現在ランキング2位のテレサ・ルー(台湾)に5580万3866円リードしており、今大会終了時点で6100万0001円にその差をひろげると、タイトルを獲得。シーズン3試合を残しての戴冠は1988年のツアー制施行後最速タイとなる。

今大会は日本女子ツアーが特別公認する米女子ツアーの試合。今週決めるためには、イが単独6位以上に入り、ルーの順位を上回ることが最低条件。優勝賞金2700万円(22万5000ドル/1ドル=120円の仮レートで換算)を獲得すれば、文句なしで決定。2~6位の場合は、ルーに519万6135円以上の差をつける必要がある。

前週の大会はスキップして韓国でリフレッシュした。「先週は遊ぶ時間が多かったです。妹や友達と食べて、しゃべって。ショッピングに行って妹に『買ってください、買ってください』って…お願いされました」。休養明けの試合勘についても「韓国はすごく寒かったけれど、こちらに来て暖かくて(状態も)良くなった感じ」と心配はなさそうだ。

「今週も優勝、賞金女王(を狙うの)ではなく、早く(目標の年間獲得賞金)2億円にいけるように」と姿勢は同じ。国内男子ツアーでは、ジュニア時代に親交のあったキム・キョンテ(韓国)が賞金王への道を邁進している。キムはシーズン5勝目を挙げた前週「マイナビABCチャンピオンシップ」の際には、谷口徹から「女子に負けるな!」と発破をかけられたという。

そんな2学年上の先輩に対し、イの胸には感慨深い思いもある。「ジュニアの時、キョンテさんが本当に上手くて、『うわあ、うらやましい』という感じでした。いま、キョンテさんから私の名前が出ているのがすごくうれしい。わたしもキョンテさんに勝ちたい。負けないように」。笑顔いっぱいに、差し迫った瞬間までの時間を大いに満喫している。(三重県志摩市/桂川洋一)

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