2015年 ザ・エビアン選手権

宮里美香 リオ五輪出場へ「計算を始めた」

2015/09/10 09:10
好相性のメジャー最終戦へ向け、宮里美香はプロアマ戦で最終調整した(Stuart Franklin/Getty Images)

来年に迫ったリオデジャネイロ五輪。ゴルフの各国代表の座は、世界ランキングに基づくオリンピックランキングの順位で決まる。日本人の上位争いは、毎週し烈なデッドヒートを繰り広げている。

現時点の世界ランクは、大山志保(46位)、宮里美香(47位)、上田桃子(49位)、成田美寿々(54位)、横峯さくら(58位)の順となっている。

原則として、来年7月11日時点での世界ランク上位2人が日本代表に選ばれ、112年ぶりに復活する五輪のゴルフ競技に出場できる。誰がその2枠に収まるかは予断を許さない状況だ。

世界ランクを「意識している」とするのは、米国ツアーを主戦場とする宮里美香だ。「オリンピックに出たいので、それに向けてチームのみんなで話し合って目標を明確にしている。正直、時間はない」と言う。「毎週、どの順位に入れば世界ランクに何位になるのか、という計算を始めている」と、行動は具体的だ。

競う相手は、主に国内ツアーを戦う選手たちだ。米ツアーは選手層が厚い反面、上位に入ればポイントは高い。国内ツアーのポイントは低いが、上位には入りやすい。どちらが有利かは、選手のプレースタイルにもよるだろう。

宮里美香の世界ランクは47位で、大山志保に次ぎ日本勢で2番目だ

今週は、海外メジャーの今季最終戦「ザ・エビアン選手権」が開催される。優勝者には、全試合中最多の50ポイントが付与される。宮里は「ベスト10に入りたい」気持ちがあるという。今週10位に入れば、ポイントは7点となる。これは、日本の通常の試合で優勝するのとほぼ同じだ。

「でも、そういう風に考えるのはわたしのスタイルではない。自分のベストを尽くせば順位はついてくると考えたい。とにかく自分のゴルフに徹したい」。過去2度のトップ10を誇る得意コース。リオへ向けて大きな弾みとしたい。(フランス・エビアン/今岡涼太)

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