2015年 KPMG女子PGA選手権

13位で終えた横峯さくらにキャプテンシーの芽生え

2015/06/15 08:57
メジャー大会でトップ10には惜しくも届かず13位。だが、収穫も多い試合となった

最終18番(パー5)でバーディを奪っていれば、トップ10入りも見えていた。米国女子メジャー第2戦「KPMG女子PGA選手権」の最終日、通算6アンダーの13位タイで4日間の戦いを終えた横峯さくらは、最終ホールのボギーを「もったいなかった」と悔しがった。

通算5アンダーの10位からスタートした最終日。序盤はショットが右へ流れて2ボギーが先行した。「昨日はこれくらい、というフィーリングで振っていたけど、振れていないことに気がついた」。振り切るイメージを強めると、後半にショットは復調。10番からは3連続バーディで盛り返した。

最終18番は、フェアウェイからの2打目を左ラフに曲げ、3打目はピンまで80ydあまり。だが、このアプローチはグリーンに載っただけで、15mのファーストパットは3mオーバーし、3パットのボギーとした。

「17番まですごく良いプレーをしていたけど、最後の重要なところでボギーにしてしまった。これが今の実力と受け入れて、次から頑張りたい。ショートゲームが課題。もっともっと上手くならないといけない」。

その一方で、横峯が今週の収穫に上げたのは、チームの大切さを学んだこと。今年から米ツアーに参戦している横峯は、メンタルコーチの夫と、キャディ、そしてマネージャーの4人で行動している

「今までは、それぞれが別々に頑張っていた」と夫の森川陽太郎氏は言う。「でも、初日が終わって、さくら自身がチームを引っ張っていかないといけないんだよ、ということを話しました。本人にとっては苦手なことだと思うけど…」。

横峯は「チームとしてやっていくのがすごく大事ということを学べた」と力を込めた。「これまでは、私をサポートしてくれるチーム4人で頑張ろうというところが欠けていた。私がちゃんと指揮をとって、チーム4人で頑張っていこうと思った」。

今シーズンはようやく折り返し地点に差し掛かったところ。スタート前恒例の全員ハイタッチで「チーム」を確認しながら、横峯はルーキーイヤー後半戦を戦っていく。(ニューヨーク州ハリソン/今岡涼太)

2015年 KPMG女子PGA選手権