2015年 ANAインスピレーション

難攻不落のグリーン… 宮里藍はパットに苦しみ8ボギー

2015/04/05 10:54
1番のバーディ発進で気合いが空回り?宮里藍は通算4オーバー58位に後退も「収穫あった」

決勝ラウンドでまさかの大失速――。米国女子ツアー「ANAインスピレーション」3日目、13位の好位置をキープして決勝ラウンドに臨んだ宮里藍は、2バーディ8ボギーの「78」を叩き、通算4オーバーの58位に大きく後退した。

1番でバーディを奪う好発進に「気合いが入った」と前半を飛び出した宮里だったが、「グリーンの状態に大きく左右された」と、4番では3mのパーパットを外してボギー。続く5番から7番、9番でも短いパーパットがことごとくカップをそれてボギーを喫し、前半を終えて4連続を含む5ボギーの「40」を叩いた。後半も3つのボギーを重ねてトータル「78」(パット数:36)とし、上位争いから陥落した。

課題のパットは「読みやタッチの出し方はできていた」としたが、難しい下りラインにつけた6番や、グリーンが乾いた後半は「良いストロークをしていても、思ったようにボールが転がってくれない」ジレンマに、忍耐を強いられるラウンドとなった。ショットも、残り距離が“in between(クラブ番手の中間距離)”が多く、スピンコントロールに困難さを増す場面が多かったと振り返った。

2007年の15位が自身の最高位と苦戦が続いている大会。「このコースに手応えを感じながらのラウンドだった」ものの、1番バーディ発進の“気合い”が「裏目に出た感じもある」と苦笑い。「でも『やれる』って思えたことが良い収穫」。最終日に向けて宮里は再び歩き出した。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)

2015年 ANAインスピレーション