2015年 ANAインスピレーション

メジャーセッティングに屈しない 宮里藍は決勝Rで自分を試す

2015/04/04 11:00
「耐えるゴルフ」で好位置をキープしながら決勝ラウンドに臨む宮里藍

米国女子ツアー今季メジャー初戦「ANAインスピレーション」の2日目、首位と1打差2位から出た宮里藍は、1バーディ3ボギーの「74」で回り、通算2アンダーの13位タイに後退した。

この日、アウトコースから出た宮里は1番でティショットを左に曲げると、第2打はグリーン手前のバンカーにつかまるトラブルで、ボギー発進。続く2番(パー5)では第3打をピン手前2.5mにつけてバーディとしたものの、4番、7番でいずれも1Wを左に曲げてラフに入れ、リカバリーできずにボギーを喫した。

「気持ち良く振れているのに左に行く」。その要因はアライメントにあった。ここ数週間クロス気味に入ってしまうスタンスを、ややオープン目に修正したことで、「肩のラインとクラブフェースが左に開きすぎてしまった」ことに気づき、ラウンド中にスクエアに構えるように意識。すると飛球線が変わり、ショットは安定した。

初日に“カギ”と言及したパッティングはこの日、3m前後につけたチャンスを数度逃し、31パット(初日は27パット)。ただ、グリーンの起伏に加え、ピン位置を振られた2日目のセッティングに対して、「タップインでパーが拾えればいい」という最低条件をクリアして及第点とした。

「いいタッチで打てている。それでもバーディが来ないのはメジャーならではのセッティング」と自身を鼓舞しながら、後半はオールパープレーでホールアウト。首位とは5打差の13位に後退も、宮里に残されたチャンスはあと2日ある。初日に語った通り、今の自分をどこまで試せるか、“挑戦者”として決勝ラウンドに視線を向けた。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)

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