寿司大食い記録超え? リディア・コーの“連続アンダー記録”に注目
米国女子ツアー、今季メジャー初戦「ANAインスピレーション」が2日、カリフォルニア州のミッションヒルズCCで開幕する。前日に行われたプレスカンファレンスにリディア・コー(ニュージーランド)が登壇。インタビュアーから「世界ランクナンバーワンの--」のと紹介を受けると、すかさず「それは言わないで(笑)」と17歳は照れ笑いを見せた。
今年1月に史上最年少で世界ランク1位に君臨したコーは、ここまで28ラウンド連続アンダーパーを記録し、あとひとつで、2004年のアニカ・ソレンスタムが持つ記録に並ぶ(記録が残る1992年以降)。あす3日の初日のラウンドでアンダーパーをマークすれば、連続数を“29”とし、「これまでは最年少」でいくつも作ってきた自身の新記録コレクションに1つバリエーションが増えることになる。
「常に楽しみながらプレーすることがわたしの大きなゴールだけど、もし記録を破ることができたら、嬉しさは2倍だわ。“29”とは言わず、“30”を目標にね。私がもっとも記録更新に近いけど、何が起こるか分からない。あしたまたこの話題ができるといいわね」
今季メジャー初戦とあって、しのぎを削る世界2位の朴仁妃(韓国)、同3位のステーシー・ルイスとの優勝争いは、現地メディアの最大注目だ。ルイスはアンダーパー記録の更新に言及し、「彼女のプレーが今週どうなるかは分からない。だけど彼女も(記録更新が)簡単ではないことを分かっていると思うわ」と、メジャーセッティングでの戦いであることを強調した。
記録更新に大きな注目が集まる中、肝心なコーと言えば「“Forever and ever(いつまでも続く)”、テイラー・スイフトの曲みたいね」、「(コーチの)デービッド(・レッドベター)は記録のことは考えるなって言うの。寿司をいくつ食べられるかを考えてればいい、『私の(大食い)記録はまさに(同数の)28貫だ』って」(笑)。どんなに注目されても無邪気でいられるのがコーの強さかもしれない。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)